「本当の問題を見つける」と言われて、??となる人も多いかもしれませんが、大体が問題を間違って設定していると、たどりつきたい答えに達するのが難しくなります。
そこで、私たちのCPSプログラムでは、この段階を「疑問を研ぎ澄ます」と呼んでいます。以下、具体的な段階を見てみましょう。
例えば「空はなぜ青いのか」という疑問を持ったとしましょう。何だか、詩人みたいですね。
ここでは「なぜ?」(Why?)という言葉で疑問を書いていますが、この疑問はあなたの疑問をはっきり示しているでしょうか?ちょっと言い換えてみると、その意味が違って聞こえてきます。
「何が」空を青くしているのか?
「どこから」空は青いのか?
「いつから」空は青いのか?
「いつ」空は青くなるのか?
「どうやって」空は青くなるのか?
「どれくらい」空は青いのか?
それぞれ意味がかなり違いますよね?あなたの本当の疑問はどれですか?書き出してみて、それに気づけるといいですね。もし、この中に本当の疑問がなかったら…やはり最初から考え直してみた方が良いかもしれませんね。焦ることはありません。
「それは本当の問題なのか」
自分は納得いっていても、時々問題がズレて設定されている場面をよく見ます。初めは気づかないのですが、実験をやっているうち、調べているうちに自分が本当に知りたいことは何か。問題の本当の原因は何かに気づくことがあります。
例えば、車の発明を考えてみましょう。世界で初めて交通事故にあった人は「ブレーキをつけよう」と思ったでしょう。ですが、ブレーキがあることで、事故は無くなったでしょうか?大体の交通事故ではブレーキを踏めないことで事故が起こります。→ブレーキがあっても事故はなくならない=本当の問題はブレーキがない事ではなかった(もちろんそれも問題だけど…)→ブレーキが必要な時に自動で踏まれる装置ができないか?
といった風に、本当の問題は隠れていることがありますね。あなたの研究の場合はどうでしょうか?