さて、疑問を言い換えてみることで、本当の問題を見つけようというステップがありましたが、本当の問題は見つかりましたか?できるだけ具体的な問題を見つけることが大事です。疑問や課題は大抵言葉づかいによって意味が違っていて、それが本当に知りたいことからズレていることが、本当の問題が見つからない原因です。
Howどうしたら事故を無くせるだろう?
What何が事故を起こしているのだろう?
Whyなぜ事故が起こるのだろう?
How→Whyの順に考えると、より本当の問題に近づくことができる場合があります。ですが、反対に答えるのも難しくなります。Howの段階では、いくらでも案を出すことができますが、WhatやWhyを考えたとき、ズレていることがあるのです。
そこで、この3つの段階を行ったり来たりしながら、答えの材料を探していく実験を計画していけるといいと思います。
この段階で「多分こうじゃないかな?」と予想を立てるのが面白いし、科学の醍醐味(だいごみ)でもあると思うので、ぜひ楽しんでくださいね。