湯の花

b2a14c84.JPG高温高圧の火山性噴気には硫化水素ガス(H2S)が大量に含まれていて、これが地表水に混じって酸化されると、つぎのように変化していきます。
硫化水素(H2S)>>単体イオウ(S)>>亜硫酸(SO2)>>硫酸(H2SO4)
単体イオウは水に溶けないので、ただちに固体化(析出)してきますが、結晶ができるのには時間がかかるので、しばらくはコロイドとなって懸濁します。
コロイドは分子が弱くくっつきあって微少な集合体になっているもので、牛乳(タンパク質と脂肪のコロイド液)のようなもんです。
イオウ(硫黄)の結晶は字のごとく黄色をしているのですが、イオウ・コロイドは光の全波長を散乱させるので白く濁って見えるのです。
イオウ・コロイドは疎水性で凝集しやすいので、浴槽のへりや底にべっとり貼り付きます、ここで湯をかきまわすとちぎれた切片がひらひら漂ってきて、これが「湯の花」と呼ばれるものです。

参考ページ
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=13687

投稿作成者: 熊野研究室学生

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