このページでは、自由研究サポートについて紹介します。
自由研究サポートは各STEM教室の午後に行われた、創造的課題解決プログラムと、e-learningを通して行われたやり取り、そして大学での実験や、自由研究発表会など、それぞれの場面で未来の科学者・工学者として何が必要かを学んでいく場が設定されました。
詳細は、以下のリンクからご覧ください。
創造的課題解決プログラムについて
e-learningでのやり取りについて
大学での実験について
自由研究発表会について
11/30、自由研究の発表会が行われました。
静岡科学館る・く・るを会場に、一人ひとり今年の発表の結果について話していきます。発表の後には、受講者同士、また指導をしてくださった先生方からも、質問やアドバイスが飛び交い、白熱した発表会となりました。
プロジェクトでは、発表の仕方などにはあまり踏み込んでこれませんでしたが、成果の発表も科学者の大事な仕事ですね。上達していけるようにしていきたいですね。
このカテゴリーでは大学での実験について紹介していきます。
実験の様子
どんなことを教えてもらえるの?
STEMキャンプにおいては、普段のSTEM教室よりも「答えのない問題」に取り組みました。井川では「どうしたら自然と共存していけるのか」というような、大きめの問題です。一方で、STEMの活動の中で取り組んできた工学的な活動というのは、比較的具体的な解決策がある程度決まっている「課題」を解くためのものでした。
STEMは、大きな問題を解いていくための解決策を導き出すことができるでしょうか?
今回のキャンプでは、問題意識を持ってもらうという点に、特に着目し、会場である井川少年自然の家にたどりつくまでに、いくつかの体験活動を設けました。
水生生物調査・ダム見学・砂金採り・アマゴの解剖などを行う中で、問題意識を感じてもらう事。
そして、残り二日間の活動の中で、その解決策を考えていってもらう事。答えが出ることよりもその過程で考えることを大切にしたいと考えていました。
デザインと聞くと、なにか美術みたいなこと?と疑問に思う人もいるかもしれません。いえいえ、デザインを日本語に直すなら「探究」とほとんど同じように考えてみてください。科学と同じようなものです。さて、そのことを確認するために、ちょっと科学と工学を比較してみましょう。一緒に、技術と数学も並べるので、流れを比べてみてください。
Vasquez, Comer, & Sneider (2013)より翻訳・作成
ちょっと読んだら、すぐに分かるかと思いますが、デザインも「問題を解決する」過程なのですね。科学と工学がとっても良く似ていることに気づくと思います。
Science | Engineering | Technology | Mathematics | |
Practice1 | 疑問をもつ | 問題を明確にする | 社会が依存する技術システムの広がりに気づく | 問題に気づき、それを解くことに励む。 |
Practice2 | モデルをつくり、用いる。 | モデルをつくり、用いる。 | 数学とともにモデルを扱う。 | |
Practice3 | 調査を計画し、実行する | 調査を計画し、実行する。 | 新しい技術をどのように使うかについて利用可能になるたびに学んでいく | 戦略的に必要なツールを利用する。 |
Practice4 | データを分析し解釈する | データを分析し、解釈する。 | 精度を求める。 | |
Practice5 | 数学を用いて計算的思考をする | 数学を用いて計算的思考をする。 | 科学や工学の発展に技術がどのような役割を果たしているのかについて認識する | 抽象的にそして量的に論じる。 |
Practice6 | 説明を構築する | 製品をデザインする | 構造体を探し、利用する。 | |
Practice7 | 証拠にもとづいた議論を展開する | 証拠にもとづいた議論を展開する。 | 社会や環境との関係性をもたらす技術について情報にもとづいた決定を行う。 | 実現可能な理論をつくりあげ、他の推論の批判をする。 |
Practice8 | 情報を手に入れ、評価し、交流する | 情報を手に入れ、評価し、交流する。 | 度重なる推論の上で規則性を探し、それを表明する。 |
今年度最初のキャンプの開催地は、最近ユネスコエコパークにも登録された、南アルプスの玄関口ともいうべき井川です。そこで、今回のサマーキャンプのテーマは「人と自然とがどのようにつながりあっていけば、自然環境を守りながら共存していけるのか」というものにしました。以下、簡単な概要を紹介します。
1.日程
2014年7月30日(水)~ 8月1日(火)
2.場所
井川少年自然の家
3.参加者
ふじのくに科学の学校、浜松科学館での科学教室、藤枝わくわく科学教室、STEM科学教室in三島に参加している小中学生
4.スタッフ
静岡サイエンスミュージアム研究会メンバーおよび静岡大学熊野研究室学生
3日間の活動の詳細
7:30 | 静岡駅出発(バス内でテーマについて説明) | |
8:30 | (京塚橋で下車) | |
川の水質・生物調査(40分) | ||
10:00 | 移動再開(バス) | |
11:00 | 井川ダム見学・昼食 | |
13:00 | 移動再開 | |
13:30 | 吊り橋到着→徒歩で移動 | |
川原で砂金さがし | ||
15:00 | 移動再開→バスへ | |
自然の家 到着 あいさつ、部屋に荷物を置く。 | ||
16:00 | 入所式 | |
自由行動(ここでポスターセッションのある人は準備完了) | ||
17:15 |
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17:30 | 夕飯(食事:5分前にホールに整列。食事係は15分前) | |
18:30 | 本物の科学者との出会い① 食堂ホールにて | |
20:00 | 自由研究ポスターセッション① 食堂ホールにて | |
21:00 | 入浴はこの時間までの間で指示が出ます。 | |
今日のまとめ、明日の確認 | ||
21:30 | 消灯 | |
7月31日 日程 | ||
6:00 | 起床 | |
7:15 | 朝食準備(食事係) | |
7:30 | 朝食 | |
8:30 | あまごの解剖・串焼き(串焼きの所要時間は2時間)@自然の家 | |
10:45 | これまでの活動の振り返り、個人・グループのテーマ決定 | |
11:45 | 昼飯準備(食事係) | |
12:00 | 昼食 | |
13:00 | ブースに分かれてSTEM活動(クラフト室または体育館) | |
・森林 ・地熱、河原の石 ・ダム、川、水、魚 ・生き物のすみか | ||
17:15 | 夕飯準備(食事係) | |
17:30 | 夕飯 | |
18:30 | 本物の科学者との出会い② | |
自由研究ポスターセッション②(星座観察) 天候によってどちらを優先するか決定 | ||
20:30 | 入浴 | |
21:00 | 今日のまとめ | |
21:30 | 消灯 | |
8月1日日程 | ||
6:00 | 起床 | |
7:15 | 朝食準備(食事係) | |
7:30 | 朝食 | |
荷造り | ||
8:30 | 班ごとにsolution作りと発表準備 | |
12:00 | 昼食 | |
13:00 | 発表会(班単位で発表する) | |
14:00 | 掃除・帰宅準備 | |
14:30 | 退所式 | |
15:00 | 自然の家出発 | |
17:00 | 静岡駅着 |
2014年いよいよ静岡STEMジュニアプロジェクトがスタートします。これから、募集要項等必要書類の配布や情報の共有に利用していきます。